ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、追加で20億ドル相当のビットコイン(BTC) を取得し、世界最大のビットコイン保有企業としての地位を強化した。
これにより、ストラテジーの総ビットコイン保有量は49万9096BTCとなり、総取得額は331億ドル、平均取得価格は1BTCあたり6万6357ドルに達した。
この取得は、ストラテジーが20億ドルのシニア転換社債を発行 して新たな資金を調達した後に実施された。
同社の発表によると、この転換社債はクーポン利息0% で、2030年3月1日に満期を迎える。1000ドル単位の社債は、ストラテジーのクラスA普通株2.3072株 に転換可能で、1株あたり433.43ドル(現在の市場価格より35%のプレミアム) で設定されている。
この社債発行により、手数料や推定費用を差し引いた後、19億9000万ドルの純収益を得たと発表された。ストラテジーは、この資金をビットコインの取得や運転資金など、一般的な企業目的に充てるとしている。
この20億ドルの資金調達は、ストラテジーが進める「21/21プラン」の一環であり、今後3年間で総額420億ドルの資本を調達し、ビットコインの購入に充てる計画の一部となる。
これまでに、ストラテジーはこの計画の半分となる200億ドルをすでに調達しており、ビットコインの買い増しを続けている。
ストラテジー、未実現利益148億ドルに
ストラテジーは2024年第4四半期に6億7000万ドルの純損失を計上したものの、長期的なビットコイン取得計画を継続する方針を示している。
データ分析サイトSaylortrackerによると、同社の総ビットコイン保有量に対する未実現利益は148億ドルを超えている。
Strategy Bitcoin portfolio. Source: Saylortracker
また、機関投資家のストラテジー株への関心も高まっており、米国の12の州が2024年末時点で、州の年金基金などを通じてストラテジー株を3億3000万ドル分保有 していることが報告されている。
ストラテジーが2月5日にマイクロストラテジーから名称変更した後、世界最大の資産運用会社ブラックロック は、同社の持ち株比率を5%に引き上げている