仮想通貨の冬の時代が続き、FTXのような大手取引所の破綻もあって暗い雰囲気が漂っている。だが、新しい調査によると、コミュニティは仮想通貨に対して強気であり続けているようだ。

仮想通貨市場は2022年に大規模な売りが発生し、ビットコイン(BTC)が2021年11月に史上最高値の6万9000ドルを記録して以来、時価総額は70%近く急落した。

しかし、これが投資家の仮想通貨の買い増しを妨げることはなかった。Blockchain.comのオンライン調査で回答者の41%が2022年に仮想通貨を購入したと答えている。

この調査は11月28日から12月9日にかけて実施され、12月22日に発表された。同社は、トラフィックの点で世界最大の仮想通貨ウェブサイトの1つであるBlockchain.comのウェブサイトを訪問した世界中の4万人以上を対象に調査を実施した。

調査結果によると、相当数の人が来年も引き続き仮想通貨を購入する意向を示している。仮想通貨業界にとって厳しい1年であったにもかかわらず、回答者の約40%が2023年にビットコインなどの仮想通貨を購入する予定であるとしている。

さらに、回答者の約40%が、今シーズンのホリデーシーズンの食卓で仮想通貨について話すと答えており、認知度が高まっている証と考えられるだろう。

Source: Blockchain.com

一般的な投資家心理とは別に、地域別・国別の投資家心理についても情報を提供してくれている。この調査では、ブラジル、ナイジェリア、ガーナが最も強気な国になっている。

ブラジルの回答者の50%が2022年に仮想通貨を購入したと回答し、50%も来年に仮想通貨を購入する予定であると回答している。ナイジェリアの回答者の50%が今年仮想通貨を購入したと回答し、ガーナの回答者の60%もが2023年に仮想通貨を購入する予定だと回答している。

一方、ドイツとイタリアは、仮想通貨に対する投資家心理の観点から、最も懐疑的な国々だ。イタリアの回答者のうち、今年仮想通貨を購入したと答えたのは31%のみで、来年は29%が購入を予定している。ドイツの回答者のうち、2022年に仮想通貨を購入した人はわずか34%で、2023年には30%が購入する予定だ。