トランプ大統領の元側近で、米国の極右ニュースメディアブレイトバート創業者であるステファン・バノン氏は2日、CNBCのインタビューに答え、ビットコインを改めて称賛した。

ポピュリズムとビットコイン

バノン氏は、仮想通貨には大きな未来が待っていると主張。「世界中で起きているポピュリストの反乱」にとって大事な役割を果たすだろうと述べた。

バノン氏は以前、「SNSで推進される中道右派、ポピュリスト/ナショナリスト」、「仮想通貨とブロックチェーン」、「デジタル主権(自分のデータは自分が管理するという権利)」という3つの流れが合流しつつあると話していた

人民元とビットコイン

また、トランプ大統領の中国に対する全面的な関税の実施に関して「注意しなければいけないのは関税が課されるに従い中国政府が人民元を切り下げている点」と指摘。今後、心理的なバリアが破られるイベントとして、9月1日にほぼ100%の中国製品に関税が課されることのほか、ドル=人民元のレートが7になることに注目。7を超えた時、「新たな日(New Day)」を迎えることになるだろうと予想した。

最近のトランプ大統領の追加関税発表直後、人民元は急落。日経新聞によると、上海外国為替市場で2日の16時30分時点では1ドル=6.9416元と、前日の同時点に比べ0.0393元の元安・ドル高で推移していた。

5月のビットコイン高騰要因として、米中貿易戦争が激化する中、人民元安を嫌気した中国人投資家がビットコインに逃げたことがあるというレポートも出ている

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版