ステラ開発財団は、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)との統合が予定していると発表した。ユーザーはステラのブロックチェーンでUSDCと取引できるようになる。

2番目に大きいステーブルコインとの統合は、2020年10月に最初に発表されていた。その後、USDコインの総供給量は2020年10月の27億ドルから約2倍になり、60億ドル近くになる。

USDコインは主にイーサリアムで使用されており、その供給量のほぼ全体がそうだ。アルゴランドはUSDCをホストする2番目のブロックチェーンだが、これまでのところ採用が遅れている。現在、アルゴランドでは2020年10月の350万ドルから1100万ドル強が流通している。

ステラ開発財団は、USDCがステラのブロックチェーン上でクロスボーダー決済の採用の波に力を与えることを期待している。ステラでは、ネットワークでの決済が前年比で104%増加したと報告している。USDC統合には、サークルのAPIによるサポートが付属しており、企業は簡単に支払を受け取り、プログラム可能な支払を行うことができる。

ステラはこれまで、主要なステーブルコインプロバイダーからのサポートが不足していたため、クロスボーダー決済で活用される面では困難があった。多くのステラのエコシステム企業が自社プロダクトにUSDCを実装しようとする過程にある。USDCは現在、ステラの分散型取引所で利用できる。

ステラは、USDCでの取引を希望する人に代替手段を提供する可能性がある。サークルは、USDCを完全に規制されたデジタルドルとして位置付けており、米国で一部の法定通貨に取って代わそうとしている。実際、イーサリアムブロックチェーンが混雑していることで、ステラが負荷を分散するための貴重なネットワークになる可能性があるだろう(テザーにおけるトロンのように)。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン