英銀スタンダードチャータードは、年内のビットコイン(BTC)について強気の見方を示しており、企業の財務戦略による購入や、上場投資信託(ETF)への資金流入の増加を根拠に挙げている。
同銀行のデジタル資産リサーチ責任者であるジェフ・ケンドリック氏は、水曜にコインテレグラフに共有されたレポートの中で、ビットコインが第3四半期末までに13万5,000ドルの新高値を記録し、年末には20万ドルを突破するとの見通しを示した。
「投資家の流入増加により、ビットコインはこれまでの“半減期から18カ月後に価格が下落する”というサイクルを脱したと考えている」とケンドリック氏は述べ、通常であれば2025年9月または10月に価格下落が起きるとされていたことを指摘した。
今回のレポートは、同銀行がビットコインに対して引き続き強気であることを裏付ける内容となっており、2028年までに1BTCあたり50万ドルに達すると予測している。
ビットコインの半減期サイクルは終焉か
スタンダードチャータードのケンドリック氏は今回の新たな分析で、ビットコインの半減期サイクル──約4年ごとに発生する半減期イベントに関連した価格パターン──が持つ潜在的な影響に焦点を当てた。
ビットコインの半減期では、マイニング報酬が50%削減される。こうした半減期イベントは、歴史的にその後の価格急騰とさらなる調整局面の両方と関連づけられてきた。
2016年と2020年に行われた過去2回の半減期では、半減から約18カ月後にビットコインの価格が下落したが、2024年4月の最新の半減期については、ETFや企業による強力な買いといった新たな要因により、従来とは異なる展開になる可能性が高いと、ケンドリック氏は指摘している。
「価格は再び上昇トレンドに入ると見ており、それはETFと企業財務によるビットコイン購入の継続によって支えられる」とケンドリック氏は最新レポートに記し、これら2つの要因は過去の半減期サイクルでは存在しなかったことを強調した。
同時に、スタンダードチャータードは、第3四半期末から第4四半期初めにかけて、過去の半減期に見られた調整パターンへの懸念から、価格がやや不安定になる可能性も否定していない。
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ビットコインETF、15日連続の流入に終止符
ETFと企業による買いが半減期の圧力に打ち勝つというケンドリック氏の最新の見解は、現物型ビットコインETFの資金フローが15日間連続の流入を終え、マイナスに転じたタイミングで発表された。
SoSoValueのデータによると、米国の現物型ビットコインETFは火曜日に3億4,230万ドルの資金流出を記録し、これは6月6日以来初の流出となった。この流出額は、15日間で記録された総流入額48億ドルのうち、7%に相当する。
ケンドリック氏によると、2025年第2四半期におけるビットコインETFの資金流入と企業による財務戦略的な購入は、合計で24万5,000BTCに達したという。「この水準は第3四半期および第4四半期の両方で上回ると見込んでいる」と同氏は付け加えた。
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