ステーブルコインは、現在の仮想通貨経済において非常に重要な役割を果たしており、最近の市場下落にもかかわらず、ステーブルコインの取引量はほとんどの取引所を支配し続けている。

コインメトリクスのデータによると、ステーブルコインのオンチェーン決済は2022年に7兆ドル以上に達し、今年も約8兆ドルになると予想されている。一方で最大のカードネットワークであるVisaは年間で12兆ドルを処理している。

ブレバン・ハワード・デジタルのベンチャー共同責任者であるピーター・ジョンソン氏は、ステーブルコインの決済額はすでにマスターカードやアメリカン・エキスプレスを上回ったと述べた。さらに、2023年にはオンチェーンでのステーブルコインの取引量がVisaの取引量を超えると予測した。

また、ステーブルコインの取引量はVISAを超えるだけでなく、4大カードネットワーク(VISA、マスターカード、アメリカンエクスプレス、ディスカバー)の総量を超える可能性が高いと指摘した。ジョンソン氏は、これらのステーブルコインのオンチェーン取引量には、中央集権的な取引所での取引量は含まれておらず、それ自体も大きな取引量であることも指摘した。

この比較は間違いなくステーブルコインの利用が大幅に増加していることを示しているが、多くのユーザーは、この2つの主体の比較は別物であるため、根拠がないとしている。

クレジットカードの取引量とステーブルコインの決済は、区別されるべきものだ。クレジットカードの取引は一般的に消費者支出に関連しているのに対し、ステーブルコインは主に仮想通貨取引や分散型金融に関連している。

時価総額で見ると、現在、ステーブルコインは仮想通貨全体の約16.5%を占めている。CoinGeckoのデータによると、すべてのステーブルコインを合わせた価値は約1400億ドル(約12兆円)だ。現在、ステーブルコイン市場を支配しているのはテザー社発行のテザーで、総供給量は663億USDT、次いでサークル社のUSDCが443億USDコイン(UDSC)となっている。