オルタナ系右翼びSNSメディア「Gab」は7日、仮想通貨決済サービスであるスクエアからビットコイン(BTC)の引き出し許可が出たことを明かした。「反ユダヤ」などヘイトスピーチが投稿されると言われる「Gab」の創業者は先日、仮想通貨取引所コインベースから個人アカウントを閉鎖されていた。

「ついに自由だ

キャッシュアプリ:あなたのキャッシュアプリからビットコインの引き出しが可能です」

キャッシュは、スクエアが提供するアプリ。去年1月にビットコインの取引を開始し、8月時点でアプリの「キャッシュ」のダウンロード数がライバルのベンモを超えた。同月、CFO(最高財務責任者)であるサラ・フライヤー氏が「見えないところでビットコイン(BTC)利用者層は確かに拡大している」とすなど、仮想通貨業界注目の決済アプリだ。

一方、スクエアと対照的な決定をしたのは、コインベース。昨年12月にはGabのビジネスアカウントを閉鎖し、4日には創設者アンドリュー・トーバの個人アカウントを閉鎖したことが明らかになった。理由はヘイトスピーチが原因だと見られている。

ただ、仮想通貨業界からはコインベース の決定に疑問を呈する声も出ている。NewsBTCは「検閲」ではないかと懐疑的な見解を示したほか、仮想通貨投資家でインフルエンサーのジョセフ・ヤング氏は、次のようにツイートした。

 

「スクエアがたった今、Gabに対する禁止措置を廃止し、ビットコインの引き出しを可能にした。すばらしい。ビットコインと仮想通貨企業は、ペイパルやマスターカード、他の金融機関のように検閲をするわけにはいかない」