韓国の仮想通貨取引所最大手アップビットの昨年の収益が、同国業界の収益の半分を占めていることが分かった。

 韓国の仮想通貨取引所全体の収益692億円のうち、346億円がアップビットの収益だったことになる。韓国政府が発表した統計で分かった。

 聯合ニュースが朴光温(パク・クァンオン)議員の発表したデータとして報道したところによると、急成長中の同国取引所の総収益はわずか750万ドル(約8億円)だった16年と比べ、約80倍にもなった。

 韓国では昨年12月の初めに政府が仮想通貨取引の規制や全面禁止をほのめかし始めるまで、仮想通貨取引所は激しい競争のなか急激に成長していた。環境が落ち着き始め規制が制定されると共に、17年の当たり年に対する取引所への新たな納税義務の余波が続く。

 議員らは1月、仮想通貨取引所に対し、法人税と地方所得税の支払いを要求。合わせると収益の24%強になるようだ。

 アップビットは17年の市場シェアが52.9%のため、最大の影響を受けるようだ。ビッサム、コインワン、コビットがそれぞれ第2位、第3位、第4位と続く。

 昨年はセキュリティ上の怠慢、今月はオンラインショッピングモール「ウィメイクプライス」との提携によって大見出しを飾ったビッサムは、手数料として3億1770万ウォン(2億9700万ドル、約317億円)の収益を上げた。

 政府の指示によると、法人税は3月末、地方所得税は4月末までに納める必要がある。