韓国の仮想通貨取引所アップビットの親会社であるドゥナム(Dunamu)が、韓国んも大手テック企業ネイバーとの合併完了後に米国での上場を目指していると報じられている。
ソウル経済新聞の報道によれば、ドゥナムが今週後半に予定されている合併完了後、テック株中心のナスダック市場で新規株式公開(IPO)を実施することを計画しているという。
朝鮮日報は、ドゥナムとネイバーが水曜日にそれぞれ取締役会を開き、合併を承認する予定であると報じた。両社の取締役会で承認された場合、ドゥナムとネイバーの両CEOが翌木曜日に合併後の計画を公に説明する見通しだ。
アップビットは韓国で最も人気のある仮想通貨取引所であり、コインゲッコーによれば、直近24時間の取引高は21億ドルとなっている。これは、8月にIPOを実施した米国拠点の取引所ブリッシュの取引高22億ドルにほぼ匹敵する水準だ。
ドゥナムのIPOが実現すれば、高いアクティビティを誇り、他地域の仮想通貨市場と非対称に動くことも多い韓国市場へのエクスポージャーをウォール街が得ることになる。
ドゥナムとネイバーはステーブルコイン計画も視野に
地元メディアは9月、ネイバーのフィンテック部門であるネイバー・フィナンシャルが株式交換によりドゥナムを子会社化する形で買収する予定であると報じていた。
ネイバーは韓国最大の検索エンジンであり、「韓国のグーグル」と呼ばれている。グーグルと同様に、ネイバーはメールホスティング、ブログ、地図、モバイル決済サービスなどを提供している。
ネイバーはまた、独自の地域通貨型ステーブルコイン事業の立ち上げも計画している。
この合併は規制当局の承認が必要となり、国内最大の仮想通貨取引所と決済事業者の統合が独占を生み出すかどうかを審査する。
米国では仮想通貨企業のIPOラッシュ
今年、米国ではより友好的な政策環境を背景に、複数の仮想通貨企業が上場を果たしている。
暗号資産取引所ジェミナイ、ブリッシュ、eToroは今年初めに上場したが、その株価仮想通貨市場の下落とともに値を下げている。
また、ステーブルコイン発行企業サークル・インターネット・グループは6月に今年最も成功したIPOの一つを実施し、初日の時価総額は180億ドルとなった。
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