ブルームバーグの仮想通貨アナリストであるマイク・マクグローン氏は、ビットコイン(BTC)への強気姿勢を崩していない。
8月19日にブルームバーグの独自レポートの内容をツイートし、「ビットコイン価格が過去10年間行ってきた上昇トレンドを止めるには何か予期せぬことが起きる必要がある」と主張。ビットコインは直近では1万2000ドルを下回っているが、今週初めには1年ぶりとなる1万2400ドルをつけた。
「需要と普及率も良い感じだ。しかもビットコイン特有の性質である限定された供給量もある」
チャート的にもビットコインは順調にきている。
ボリンジャーバンド創設者のジョン・ボリンジャーは月曜日に現在の強気相場が「パーフェクトな絵」になっていると指摘していた。
(出典:Bloomberg 「ビットコイン/米ドルのヒストリカルチャート ボリンジャーバンド」)
ブルームバーグは、最近になってビットコインに対する論調を変えた。ビットコインが9000ドル台で推移していた7月はじめ頃にマクグローン氏は、「使用されているビットコインアドレスの数は、2018年の価格下落や2019年の回復期における主要なシグナルだ」とし、過去のパターンに基づけば1万2000ドルに近い値を示していると述べていた。
またマクグローン氏は、ビットコインが投機的な資産から金のような資産に移行すると予想していた。
仮想通貨ネムに存在感
ビットコインが8月18日に1年ぶりとなる1万2400ドルを付けた際、国内取引所最大手のビットフライヤーでは仮想通貨ネム(XEM)の取引も活発になっていた。
ビットフライヤーによると、18日のネムの取引量は前日まで(8/11〜17まで)の1週間平均と比べて19%増加。取引ユーザーに至っては2.5倍も増えた。ネムは18日に急騰し、過去1週間で16%以上のプラスとなっている。
一方、ビットコインの現物の取引量は、18日に56%の増加。取引ユーザーは62%も増加した。ビットフライヤーは、世界的な金融緩和を受けビットコインが金と同じく「安全資産」と見られ始めている点が影響している可能性を指摘した。