7月3日の仮想通貨(暗号資産)相場は上値が重い展開となっている。ビットコインは過去24時間で、一時9,200ドルを超えたものの、その後急落し、9,000ドルを割る展開となった。その後価格は反発し、足元では9,100ドル台で取引されている。

出典:Coin360 18:15時点

ほかの仮想通貨もボラティリティは低い状況だ。イーサ(ETH)は前日比0.45ドル安の227ドルで取引されており、XRPは1%高で0.177ドルで推移している。

アルトコインの中では、ヴィチェーンが大幅に伸びており、前日比8.3%高となっている。

「ビットコインは1万2,000ドルに」

ブルームバーグのアナリスト、マイク・マクグローン氏は最新の分析レポートの中で、ビットコインのボラティリティは低下し続けるだろうと予想している。ビットコインが投機的な資産から、金のような資産に移行するためだ。

「ビットコインが非常に投機的な資産から金に相当する資産に移行していく中で、ボラティリティは低下し続けるはずだが、最近の圧縮はより高値となることで解決されると予想している」

マクグローン氏の強気の見方を支えているのは、ビットコインの採用が広がり、需要が拡大していることを示す指標だ。グレースケールによるビットコイン投資信託(GBTC)の総資産の拡大や、ビットコインアドレスの増加といった点に注目している。

ビットコインアドレスの数については「主要なシグナル」であり、過去のパターンに基づけば、12,000ドルに近い数値だと指摘している。

「使用されているビットコインアドレスの数は、2018年の価格下落や2019年の回復期における主要なシグナルだった。過去のパターンに基づけば、12,000ドルに近い値を示している」

ビットコインアドレスは昨年のピークを越えており、マクグローン氏はビットコインが2019年の高値である12,734ドルまで引き寄せられる可能性があると指摘している。