ソラナ(SOL)は木曜日に200ドルを割り込み、直近でつけた8カ月ぶり高値の253ドルから急落した。1週間で19%下落したことにより、市場の勢いが揺らぎ、短期的な強さに疑問が生じている。
しかし、近づくイベントがこの流れを変える可能性がある。グレースケールの現物SOL上場投資信託(ETF)は10月10日に最初の承認期限を迎える予定であり、この判断次第でSOLが過去1年のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と同様に機関投資家の資金流入を受けられるかどうかを左右する。
7月に開始されたREXオスプレイ・ステーキングSOL ETFも現物エクスポージャーを提供しているが、純粋な現物型商品ほどの重要性は持たない。グレースケールの現物ETFは、より直接的な機関投資家の参加を可能にし、流動性の拡大や普及促進につながるとみられている。
この判断は一連の審査の最初に過ぎない。米証券取引委員会(SEC)は、10月16日までにビットワイズ、21シェアーズ、ヴァンエック、グレイスケール、カナリーによる申請を含む5件を審査する予定であり、機関投資家がSOLを主流の投資商品に組み込みたいという関心の高まりを示している。
支持者は、このタイミングが転機になる可能性を指摘する。パンテラ・キャピタルの資産運用担当者は最近、SOLを「次に機関投資家の時代が来る銘柄」と呼び、BTCやETHに比べて資金配分が不足している点を挙げた。機関投資家はビットコインの供給量の約16%、イーサリアムの7%を保有している一方で、SOLは1%未満しか保有されていない。パンテラ・キャピタルは、ソラナETFが導入されれば普及が加速するとし、ストライプやペイパルといった企業がソラナの統合を拡大していることを背景に挙げている。
それでも、すべての指標が直近のブレイクアウトを示しているわけではない。予測市場プラットフォームのポリマーケットは、SOLが2025年に新たな史上最高値をつける確率をわずか41%と見積もっており、ETFへの期待が高まる中でも慎重さが残っていることを示している。
80%の精度を誇るシグナルがSOLの底を示唆
SOLの値動きは過去3週間で顕著なボラティリティを示している。トークンは200ドルから253ドルまでわずか12日で急騰したが、その後の急落で短期的な勢いの弱さが浮き彫りとなり、買い手が築いたポジションを売り手が素早く奪い返す展開となった。
それでも、より長期的な視点では上昇基調は維持されている。SOLは高値と安値を切り上げ続け、日足の構造は強気を保っている。現在の調整は200~185ドルの主要な需要ゾーン(オーダーブロック)内で進行しており、0.50~0.618のフィボナッチ・リトレースメント帯とも重なる領域に位置する。このゾーンを維持できれば、上昇トレンドが強化され、勢いを再び取り戻す可能性がある。
185ドルを割り込むと、次のオーダーブロックは170~156ドルの範囲になる。この水準まで下落しても日足チャートが直ちに弱気に転じるわけではないが、トレンドの強さが大きく損なわれ、さらなる売り圧力を呼び込む展開となるだろう。
一方、短期的には4時間足チャートで売り手の勢いが弱まっている兆しが出ている。相対力指数(RSI)は再び30を下回っており、これは過去にSOLが底を打つか高値を切り上げるシグナルとして機能してきた水準だ。
2025年4月以降、このパターンは5回出現し、そのうち4回はSOLが急速な回復を見せた。もし今回も同じ動きが繰り返されれば、短期的な反発が起き、長期的な調整局面の中で下支えとなる可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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