ソフトウェア大手のSAPが、サービスとしてのブロックチェーンプラットフォームであるSAPレオナルドブロックチェーンを立ち上げた。同社が6日に発表した。このプラットフォームは、法人の顧客がブロックチェーン技術を使ったアプリケーションやネットワークを構築できるよう設計されている。

 SAPの発表によると、この新たなブロックチェーンサービスはハイパーレジャー・ファブリックマルチチェーンに対応し、SAPのSAP HANAデータ管理システム上に構築されることになるという。

 SAPの製品&改革部門の本部長でありデジタル顧客サービスイニシアティブの責任者でもあるギル・ペレス氏は、ブロックチェーン市場が変化し成長する際、より柔軟であるために、SAPは分散台帳技術の根底にある何物にもコミットするつもりはないと説明した。

 SAPは昨年秋、モノのインターネット(IoT)、製造、サプライチェーン向けのソリューションに同技術を取り入れる狙いで、小売、製薬、物流、公益事業、通信といった業界から27名の新社員をブロックチェーン事業に受け入れている。

 マイクロソフトとアマゾンは今春、自社のブロックチェーン技術関連アプリケーションにおける新たな施策を発表した。マイクロソフト・アジュールはブロックチェーンアプリ作成サービスをリリースし、アマゾンはイーサリアム(ETH)とハイパーレジャー・ファブリック向けのブロックチェーンフレームワークを立ち上げた。