米国のラッパー、スヌープ・ドッグ氏が7月3日、テレグラム上で約100万点の非代替性トークン(NFT)をわずか30分で完売させ、「NFT業界は死んだ」という考えに一石を投じた。

この新コレクションは、TONブロックチェーンを基盤にしたデジタルギフト形式のNFTで、スヌープ・ドッグ氏の象徴的なスタイルにインスパイアされたものだ。テレグラム創設者のパヴェル・ドゥロフ氏によると、売上は合計1200万ドルに達したという。

ドゥロフ氏はXへの投稿で「ブロックチェーンでのミントと二次市場は21日後に開始される。これはとんでもないことになる」と述べた。

コレクションには、ビンテージカーやスワッグバッグ、デジタル犬、大麻を想起させるアイテムなどが含まれる。テレグラムギフトはアニメーション付き画像で、プロフィール上に表示したり、アプリ内通貨「スターズ」に変換したりすることができる。

Source: Pavel Durov 

新曲と共にNFTをドロップ

スヌープ・ドッグ氏はこのリリースに合わせて新曲「Gifts」も発表し、コレクションの全アイテムを紹介するミュージックビデオも公開した。

SNSやYouTube上ではこのコラボに「伝説的だ」と称賛の声が上がり、NFT市場が低迷する中での完売劇を「強気材料」とみなす声も目立った。

実際、2025年第1四半期のNFT取引高は前年同期比61%減の15億ドルにとどまっている。

CryptoSlamのデータによると、過去30日間の取引高は4億ドルを超えるも、件数は55%以上減少している。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

TON関係者「新たなNFTナラティブが始まるかも」

TONでNFTリードを務めるZenith氏は、「テレグラムギフトは今年1月の『Plush Pepe』コレクションの時点ですでに存在していた」とXで指摘。その上で、今回の反応が「新たなNFTナラティブの始まりになる可能性がある」と語った。ただし「技術的には何も意味しないかもしれない」とも慎重な見方を示している。

「Telegramギフトは、プロフィール上で『身に着けられる』というユニークな実用性を持っている」とZenith氏は述べ、「有名ブランドやWeb3のIPが今後ギフトを出してくる可能性もあるのではないか」と期待を示した。

NFT業界で長年活動するスヌープ・ドッグ

スヌープ・ドッグ氏はNFT業界でも早くから活動しており、2021年にNFTがメインストリームで注目され始めた時期からその動きをリードしてきた。

2023年6月には、「スヌープ・ドッグ・パスポートシリーズ」と呼ばれるNFTコレクションを発表し、保有者に舞台裏の動画や写真といったコンテンツへのアクセス権を提供した。

また2022年2月には、メタバースプロジェクト「ザ・サンドボックス」と連携し、「The Doggies」というNFTコレクションも展開している。

S.BLOXに口座開設をして最大で3,000円のビットコインがもらえるリニューアルキャンペーンを実施【PR】

Telegram, アメリカの仮想通貨, Social Media