シルバーゲート銀行は、ムーディーズの格付けが下がり、アーク・インベストが売却するなど、状況はますます悪化しているようだ。同銀行はすでに預金流出にも直面しており、FTXの破綻にも関係している。

複数のメディアの報道によると、キャシー・ウッド氏の投資会社であるアーク・インベスト社は、1月6日に親会社シルバーゲート・キャピタルの40万株以上(430万ドル相当)を売却し、わずか4000株を残すにとどまったという。この株は前日に43%値下がりしている。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスも同社の状況に反応し、シルバーゲイト・キャピタルとシルバート銀行の格付けを引き下げた。同銀行の長期預金格付けをBaa2からBa1に、長期発行体格付けをBa2からB1に、両組織の見通しをネガティブに引き下げたのである。

ムーディーズは、預金の減少、流動性ニーズを満たすための証券売却による損失、従業員の解雇がその原因であるとしている。ムーディーズのサディア・ナビ副社長は声明の中で次のように述べている。

「同行の預金のほぼ全てが引き続き仮想通貨中心の金融機関からのものであり、現在、同行は十分な流動性と資本を有しているが、これらの預金の大量流出を継続すれば、同行の財務状況にさらに悪影響を及ぼすだろう」

1月5日の報道によると、シルバーゲート銀行は81億ドルの引き出しをカバーするために負債を清算し、7億1800万ドルの損失を出した。 また、従業員の40%、約200人をレイオフした。また、2022年第4四半期に仮想通貨関連の預金は68%減少している。