仮想通貨の取り扱いに積極的な米シルバーゲート銀行が、2018年第4四半期に多数の仮想通貨関連顧客と新規契約したことが明らかになった。米国証券取引委員会(SEC)に最近提出されたIPO目論見書により公表された。

弱気相場にも関わらず、2018年9月に提出された前回の文書と比べ、59の顧客が増加した。59の新規顧客の内訳は、取引所2カ所、33企業、24の投資家で、ソフトウェア開発者・マイニング関連・サービスプロバイダー。2018年12月31日時点では、542の仮想通貨関連の顧客を抱えていた。

また2018年12月31日時点で、232の顧客が、法令遵守を含めた口座開設プロセスの様々な段階にあるとされている。

シルバーゲート銀行は、伝統的な金融機関による仮想通貨の受け入れは今後も増え続けると考えており、次のようなデータを文書の中で強調した。

「現在、運用資産の推定総額が75~100億ドル(約8300億円~1兆1100億円)といった、300以上の仮想通貨関連の機関投資ファンドが存在している。

2013年12月31日以降、トークンを使った資金調達イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を除いて、83億ドルを超える仮想通貨関連プロジェクトに対する投資が実施された。」

またこの文書では、シルバーゲート銀行の仮想通貨関連顧客の預金は、通年で1億5040万ドル(約168億円、約11.4%)増加したことが明らかになった。仮想通貨関連投資家の預金は、480万ドル(約5億3900万円)増の5億7750万ドル(約644億6700万円)となり、他のスタートアップの残高は4640万ドル(約51億7900万円)増加して2億7390万ドル(約305億7000万円)となったとした。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Silvergate Bank Onboarded 59 New Crypto Customers in Q4 2018