イーサリアム財団は、イーサリアム(ETH)の価格が一時的に3000ドルを回復する直前に、1万ETHを店頭取引(OTC)で売却していた。
11日にXへ投稿された内容によると、イーサリアム財団は1万ETHを平均価格2572.37ドルでOTC取引により売却したと明かした。記事執筆時点では、イーサリアムは3000ドル手前で推移しており、約16%の上昇となっている。
「今回のOTC取引の相手先はシャープリンク・ゲーミングだった」と財団は述べている。
これとは別にシャープリンク・ゲーミングも11日に声明を発表し、今回のETH取得に2500万ドル以上を支払ったと説明。取引は10日に完了した。ナンセンのデータによれば、ETHは2759ドルから2981ドルの間で取引されており、売却価格よりも最低で6.7%高い水準となっていた。
シャープリンクのETH戦略が拡大
今回の取引は、シャープリンクがイーサリアムを基盤とする企業財務戦略を発表し、イーサリアム共同創設者のジョセフ・ルービン氏を会長に指名した動きに続くものだ。
同社は5月下旬、イーサリアムのインフラ企業であるコンセンシスが参加するかたちで、4億2500万ドル規模の証券購入契約を締結していた。
ルービン氏は9日、「ETHの財務運用は、イーサリアム・エコシステムの成長に不可欠だ」と述べ、「流通量は多いものの、実際に活用される場が不足している」と指摘。そのためシャープリンクへの関与を決めたとし、「アプリケーションが増えるにつれ、ETHの供給と需要のバランスを適正化することが重要になる」と語った。
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イーサリアムは上昇基調に
今回の発表は、ビットコインが11万2000ドルを超える新高値を記録し、イーサリアムも連動して一時3000ドルを超えた。ナンセンのデータによれば、イーサリアムは一時3028ドルに達し、その後も3000ドル付近で推移している。
この上昇は、ビットコインおよびイーサリアムの現物ETFへの資金流入が過去2番目の規模に達したことが背景にある。特にイーサリアムETFには、木曜1日で3億8310万ドルの純流入が記録された。
また、価格上昇はイーサリアム財団の開発者であるソフィア・ゴールド氏の発言も後押ししている。同氏は、従来のブロック実行をゼロ知識証明(ZKプローフ)に置き換える計画が進行中であると述べ、ネットワークは今後1年以内にZKベースの運用へ完全移行する予定であると語っている。
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