医療テクノロジー企業セムラー・サイエンティフィックが、新たに2500万ドル相当のビットコインを購入し、保有枚数は4846BTCに達した。しかし、投資家はこの動きに熱狂しておらず、同社の株価は年初来で22%下落している。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によれば、セムラー社は7月第1週に、1BTCあたり平均11万8974ドルで210BTCを購入した。現在の同社のビットコイン保有量は4846BTCで、取得価格は約4億5500万ドル、評価額は5億7790万ドルにのぼる。

医療機器事業からビットコイン準備資産事業への転換は、4月に実施した1億7500万ドルの増資によって支えられている。セムラー社は2027年までに10万5000BTCの保有を目指しており、これは発行される全ビットコインの0.05%に相当する。

しかし、積極的な仮想通貨投資戦略にもかかわらず、株価は好反応を示していない。グーグルファイナンスによると、同社株は年初来で18.7%下落している。

「セムラー・サイエンティフィックの低調な株価推移は、単にビットコイン戦略に舵を切ったからといって、企業の課題がすべて解決するわけではないことを示している」と、仮想通貨アナリストのニック・パックリン氏はコインテレグラフに語った。

パックリン氏は、同社がビットコイン購入のために株式売却に依存していることが、投資家の懸念材料になっていると分析する。

「これは既存株主の価値を希薄化させる。第2四半期の決算内容が芳しくなかったこともあり、投資家が盛り上がらないのも当然だ。すべてのビットコイン・トレジャリー企業がストラテジー社のような成功を再現できるわけではない」と述べた。

ビットコインを準備資産とする戦略に初めて踏み切った上場企業であるストラテジー社の総保有量は60万1550BTCを超えている

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Source: Google Finance

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