Nチェーンのクレイグ・ライト氏が、サトシ・ナカモトが著者であるビットコインのホワイトペーパーの著作権登録を米国に申請した。ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトが誰なのか未だに分かっていないが、ライト氏はかねてから自身がサトシ・ナカモトであると主張している。この報道を受けてライト氏が率いるビットコインSVは高騰している。

5月21日付けのリリースによると、ライト氏は「ビットコインのオリジナルのデザインの質がプロトコルレベルの開発者グループによって台無しにされていることに胸を痛め」ビットコイン創設者として名乗りをあげることで解決しようとしている。またライト氏は、ビットコイン構築に使われたコードのほとんどに対して著作権を申請をしているという。

ただ、今回の申請による効果はないという見方が出ている。

仮想通貨・ブロックチェーン関連のシンクタンクであるコインセンターの幹部、ジェリー・ブリト氏は、次のようにツイートした

著作権登録することは、単にフォームに記入すること。著作権オフィスが、その申請内容の正当性を調査する訳ではなく、単に登録するだけだ。残念ながら、登録に異議を申し立てる公式のやり方は存在しない。もし複数の申請があれば、当局は単に全部登録する」

今回のニュースを受けてビットコインSVが高騰。執筆時点(5月22日午前8時)までの24時間で、52%以上も上昇している。

(出典:CoinMarketCap「ビットコインSV /米ドル(1日)」)

ライト氏率いるビットコインSVは、去年11月のハードフォークでビットコインキャッシュから分裂した

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