中国のデジタル通貨電子決済(DCEP)、もしくは一般的にはデジタル人民元として知られている、中国による中央銀行デジタル通貨(CBDCは、試験的プログラムを積極的に行っている。
中国・深圳市では、新年のプレゼントとして、住民にデジタル通貨を提供する宝くじイベントを開始した。このイベントへの登録は1月4日に締め切られてしまったが、深圳市政府の発表によると、参加希望者は「i深圳APP」を通じて、くじイベントにサインアップすることができる。
深圳市は、くじの当選者には10万個の「紅包」(賞金)を贈る予定だ。紅包1個につき、200デジタル人民元(約31ドル)が含まれている。紅包を受け取った当選者は、デジタル人民元がサポートされている加盟店(約1万店)でデジタル通貨を使うことができる。このくじによる紅包は10日間のみ有効となっており、10日間が過ぎてしまうと期限切れになってしまう。
くじの当選者は、デジタル通貨を使うため、アプリをダウンロードし、デジタルウォレットをインストールする必要がある。これを行うには、名前やID番号、携帯電話番号を登録する必要がある。
昨年11月時点で、デジタル人民元は400万回以上の取引が行われ、その取引総額は20億元を超えている。デジタル人民元の試験は昨年4月から行われており、深圳のほか、成都市や蘇州市、雄安地区などで行われている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン