米証券取引委員会(SEC)は、ニューヨーク拠点の男とその男の会社2社を、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)詐欺の容疑で訴えた。ヒンデンブルク・リサーチが8月12日、SECの訴状を公開した。約1480万ドル(約16億円)を稼いだとされる。
男の名前はレジナルド・ミドルトンで、会社はニューヨークの会社ヴェリタシアム(Veritaseum Inc)とデラウェア拠点のヴェリタシアム(Veritaseum LLC)。SECは、2017年終盤から2018年にかけて未登録でICOを実施したとして起訴。地方裁判所に関連資産を差し押さえるよう要請している。
SECの訴えによると、同社は投資家に対し、重要事項を偽ったり誤解させたりするような表示をし、約1480万ドル(約16億円)を稼いだ。現時点で約800万ドル(約8億4000万円)が残っているとし、投資家らへの救済手続きを進めるべく、同資産を凍結するよう地方裁判所に要請している。また、SECによる関連書類アクセスへの妨害がないようにも要請している。
同社は、「VERI」と呼ばれるトークンを販売していた。イーサリアム上で発行され、イーサリアム(ETH)と30:1で連動していたとされる。被告側は、同トークンがユーティリティトークンで、コンサルティングや顧問サービスと交換でき、リサーチに無限にアクセスできると主張している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
米証券取引委員会、ICO詐欺容疑でNY拠点の男を起訴
