米証券取引委員会(SEC)は、ビットワイズのドージコイン上場投資信託(ETF)とグレースケールのヘデラETFの判断を延期し、両申請を11月12日まで審査継続とした。

SECは火曜、NYSEアーカが上場を提案しているビットワイズ・ドージコインETFの審査期限を延期した。この申請は3月に提出され、法定審査期間が開始されていた。

さらに、SECはグレースケールによるヘデラETF上場申請の審査も延長し、同じく11月に期限を設定した。

グレースケールは長年運用してきたライトコインおよびビットコインキャッシュのトラストについて、ETFへの転換も申請している。トラストを国内取引所に移行すれば、日次の新規発行や償還が可能となり、店頭(OTC)取引で見られた大幅なプレミアムやディスカウントを抑え、価格を純資産価値に近づけることができる。

同社は2024年、SECとの法廷闘争を経て、グレースケール・ビットコイントラスト(GBTC)を米国初の現物ビットコインETFに転換し前例を作った。現在はこのモデルをビットコインキャッシュ(BCH)やライトコイン(LTC)にも適用しようとしている。

アルトコインETFの申請が急増

2025年に入ってからのアルトコインETF申請の急増により、SECの審査が滞留しているようだ。

7月31日時点で、XRP、ドージコイン、ソラナ、ライトコイン、アバランチ、BNBなどを含む少なくとも31件のアルトコイン・スポットETF申請が上半期に提出されていた

さらに8月29日時点では、少なくとも92の仮想通貨関連ETF商品がSECの判断を待っている。特にソラナ(SOL)には8件、XRPには7件の申請が集中し、機関投資家の関心の高さが目立つ

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Source: www.etfdb.com

SECは多くのケースで審査期間を最大限活用し、期限延長を繰り返すケースが多い。

8月には、NYSEアーカによるトゥルース・ソーシャル・ビットコイン&イーサリアムETFの審査を10月8日まで、21シェアーズとビットワイズのソラナETFを10月16日まで、21シェアーズのCore XRPトラストを10月19日まで延期した

さらに8月25日には、Cboe BZXが提案するウィズダムツリーXRPファンドの審査を10月24日まで延長し、同日にカナリーPENGU ETFの判断を10月12日まで延期している。

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