米証取委、ボクサーが宣伝する3200万ドル調達のICO発起人を起訴

 米証券取引委員会 (SEC) は2日、詐欺的なイニシャル・コイン・オファリング(ICO ) を実施した、金融サービスのスタートアップ企業の共同設立者2人を起訴したと発表した

 セントラ・テック社の共同設立者ソフラブ・シャルマ氏とロバート・ファルカシュ氏は、未登録のCTRトークンを売却し3200万ドル(約33億9000万円)を調達したとして、逮捕、起訴された。ファルカシュ氏は出国を企てていたが、飛行機搭乗前に拘束された。

 SECによると、シャルマ氏とファルカシュ氏は、仮想通貨を米ドルやその他の法定通貨に換金可能な、ビザやマスターカードブランドのデビットカードなど、様々な金融商品を販売するつもりだったと主張している。しかし、セントラ・テック社とビザやマスターカードの間には、そのような契約はなかった。

 SECは、容疑者2人が印象的な経歴をもつ架空の役員らをでっちあげ、虚偽あるいは誤解を招くような販促素材を示しながらICOを宣伝したと非難している。また、著名人に報酬を支払い宣伝をさせていた。米国人ボクサーのフロイド・メイウェザー氏は、インスタグラムでこのICOを支持していた。この投稿はすでに削除されている。SEC法律施行局共同ディレクターのステファニー・アバキアン氏は次のように語った。

 「セントラ社は、合法事業者と提携したなどと事実に反する巧妙なマーケティングキャンペーンで、新しいデジタル技術に期待させ、投資家に通貨を売りつけた。訴状にあるように、彼らの宣伝文句は全くの虚偽だった」

 シャルマ氏とファルカシュ氏は連邦証券法の詐欺防止条項、登録条項に違反したとして正式に起訴された。SECは両氏の得た利益、利息の恒久的差し止め・返還命令を出し、罰金を科す構えだ。さらに、両容疑者が公開会社の幹部、役員を務めること、デジタルか否かに関わらず、証券提供行為に参加することを禁じる意向だ。

 昨年11月、コインテレグラフは、著名人が支持するICOが違法である可能性があるとしてSECが投資家へ警告したとを伝えた。SECはトークンセールを宣伝する著名人は、宣伝により得た報酬を明らかにしない場合は、再勧誘禁止法違反に問われる可能性がある。

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