ウイルス対策ソフト「マカフィー」創業者ジョン・マカフィー氏は、過去にSNS上で行ったICO(イニシャル・コイン・オファリング)プロモーションをめぐり証券法違反でSEC(米証券取引委員会)から訴追された。
SECによる訴状によると、マカフィー氏は2017年11月から2018年2月まで「自身の名声を使って少なくとも7つの”イニシャル・コイン・オファリング”(ICO)をツイッターのフォロワーに対して推薦し、申告なしで2310万ドル(約24億円)を稼いだ」という。
7つのICOプロジェクトとはプライベートで連絡を取り、支持する見返りにビットコイン(BTC)やイーサ (ETH)で報酬を得ていた。
未登録のICOをプロモーションすることは違法と見られており、過去にはプロボクサーのフロイド・メイウェザー氏なども起訴されている。
マカフィー氏といえば、「ビットコイン100万ドル予想」が有名だったが、今年6月に「冗談だった」と述べた。
「脱税」で逮捕
SECと同時に米国の司法省は10月5日に声明を出し、マカフィー氏が脱税容疑で逮捕されたことを明かした。マカフィー氏は、スペインで逮捕され強制送還の準備が進んでいるという。
司法省によると、マカフィー氏は、仮想通貨やコンサルの仕事、講演料などで2014年から2018年に稼いだ所得にかかる税金を申告しなかった。有罪となれば、「それぞれの脱税につき最大5年の懲役、それぞれ納税義務を意図的にしなかったことに対して最大1年の懲役刑」が課せられるという。
翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン