ボストンに拠点を置くボックス取引所の新取引所であるボストン・セキュリティトークン取引所(BSTX)は、米証券取引委員会(SEC)からブロックチェーン基盤の証券取引所として運営するための規制認可を取得した

BSTXは、ボックスと、オーバーストックのブロックチェーン部門であるtZEROが共同で立ち上げたもので、当初はセキュリティトークン取引所の開設に対する承認を求めていた。しかし、SECが国内証券取引所として運営することを承認したことで、BSTXはブロックチェーン技術を使用して、従来の市場でより迅速な決済を行うことができるようになった。

また「SECは、[BSTX]取引所の現在の提案には、デジタルトークンの取引やそのような提案、ブロックチェーン技術のその他の付加的な使用は含まれていないことを認識している」という。

SECはこれまで、BSTXが仮想通貨に特化したサービスを提供することへの許可を拒否していたが、今回の承認により、BSTXが独自のマーケットデータフィードであるBSTX Market Data Blockchainを使用できるようになった。

さらに、BSTXはブロックチェーン技術を使用することで、既存の2営業日(「T+2」)ではなく、同日(「T+0」)あるいは翌日(「T+1」)での決済が可能になり、投資家の取引時間が短縮できる見込みだ。

SECはBSTXの規則変更案(SR-BOX-2021-06)に基づく規制認可に加え、BSTXの運営に沿ってボックスに4つの条件を取り付けた。この条件には、エクイティ取引に関連するすべての国内市場システム計画への参加、FINRAとの規制サービス協定の締結、BSTX取引所の市場間監視グループ(ISG)への参加、適用可能なガバナンス構造が含まれている。