SBIホールディングスは28日、2020年3月期の決算説明会を開催した。傘下の仮想通貨取引所SBI VCトレードの今後のスケジュールや、昨年度に実施した仮想通貨XRPを使った株主優待の結果などを明らかにした。

SBI VCトレード、6月までにアプリ投入

傘下の仮想通貨取引所SBI VCトレードの20年3月期の税引前利益は、61億7100万円となった。前の期は3億5800万円だったことから、利益は約17倍に増えたことになる。

出典:SBI決算説明資料

今後のVCトレードの今後のスケジュールについても説明。今年6月までにスマートフォンアプリを開始する予定だ。また5月1日からの改正金融商品取引法の施行に伴い、SBI FXトレードで、仮想通貨のCFD(差金決済取引)を開始するために準備を進めていることを明らかにした。

出典:SBI決算説明資料

XRPの株主優待、行使比率は約19%

SBIグループのモーニングスターが19年9月末時点の株主優待として、仮想通貨XRPの株主優待を実施した。今回の決算では、その結果についても明らかにしている。

個人株主1万4376人のうち、約2800人に対してXRPを付与しており、2020年3月末時点の優待行使比率は約19%にのぼった。

また既報の通り、SBIホールでlングスでも20年3月期の株主優待としてXRPの付与を行う予定だ。希望する株主を対象に95XRP(約2000円相当)を付与する。また保有株主が1000株以上などの条件を満たす場合には380XRP(約8000円相当)となる。

優待を受けるにはVCトレードに口座を開設する必要があり、SBIでは、これによりVCトレードの口座数獲得につながると期待している。

日本STO協会「今月中に自主規制団体の認定取得予定」

またSBI証券など9社が参画している日本STO協会については、SBIの北尾吉孝CEOは「今月中に自主規制団体の認定を取得予定」だと明らかにした。

日本STO協会は今月20日、セキュリティトークンオファリング(STO)の業務規程や自主規制ルールを既に策定し、公表している