SBIホールディングスと分散型台帳技術開発企業R3は、2019年1月に合弁会社を設立すると、日本経済新聞が6日に伝えた。日本を含むアジア地域において、ブロックチェーンの基盤「Corda(コルダ)」の普及促進を目指す考えだ。

コルダは、R3コンソーシアム(R3が率いる金融システムにおけるブロックチェーン活用の研究と開発に関する世界最大規模のコンソーシアム)が金融界向けに開発した、ブロックチェーンプラットフォームである。金融商品の取引にかかるトランザクション速度やセキュリティの向上や、複数の金融機関がリアルタイムで情報共有できるなどの利点がある。

R3コンソーシアムには、世界の金融大手を含む200社以上が参加し、貿易金融などでコルダの実証実験を行っている。

一方のSBIホールディングスはR3の外部筆頭株主として、すでにR3への出資を行なっており、合弁会社の設立によりアジア地域のブロックチェーン技術普及へ本格化するとみられる。