サムスンの投資部門の現地子会社である香港を拠点とするサムスン アセット マネジメント(SAMHK)が、ブロックチェーン関連の上場投資信託(ETF)の上場を進めている。

SAMHKが9日、6月23日に「Samsung Blockchain Technologies ETF」を香港証券取引所に上場予定であることを発表した。

同ETFの目論見書によると、ブロックチェーン技術の開発や導入に積極的に関与している企業の株式に投資することで、長期的な資本成長の達成を目指すという。同ETFは、ブロックチェーン関連の研究開発企業、データプロバイダー、業界投資企業などへ投資する。

ETFの構成はSAMHKのポートフォリオ管理チームが管理し、「時価総額が小さい、または取引量が少ない」企業を除外する。SAMHKによると、Samsung Blockchain Technologies ETFは、香港の法律に基づいて設立されたアンブレラ・ユニット・トラストであるSamsung ETFs Trustのサブファンドだとのことだ。

発表によると、SAMHKはこの新たな投資商品を、アジア初かつ「香港初となるグローバルなブロックチェーン関連のETF」と位置づけている。

SAMHKのETF・パッシブ投資専務のカルメン・チャン氏は、ブロックチェーン技術を用いたアプリケーションに対する需要の高まりに言及し、今後の業界の成長を予測し、次のように語った。

「データの処理と蓄積に対する需要は、デジタル世界の進化によって加速する。ブロックチェーン技術は、さまざまなビジネスでさらに幅広く利用され、データの効率と安全性を向上させ、アクセス時間を短縮する。私たちは、これをデジタルトランスフォーメーションの未来のトレンドの1つと見ている」