この記事は、2020年6月1日に公開された記事を再編集しています。
仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の価格予想モデルであるストック・フローモデル(S2F)で価格の上昇を示す赤点(Red Dot)が点灯したことが確認された。
#Bitcoin S2F chart update .. RED DOT RELEASED!!! pic.twitter.com/iNTjbf9b9K
— PlanB (@100trillionUSD) May 31, 2020
S2Fモデルは、一般的に金や銀などの貴金属の希少性と価格との関係性を図るために使われるモデル。金などの埋蔵量が限られている商品は市場に流通する量に比べ。年間生産量が少ないため、供給過多で価格が下落しにくいという性質を持っている。
ビットコインでも同様なことからPlanBが既存の供給量(ストック:1800万BTCの流通量)を、ブロックごとに発行される新しいビットコインのフロー(1年65万7000BTC)で割った値から算出して規則性を発見。
ビットコインのS2Fモデルでは半減期を境に価格が上昇する予想を示しているが、上昇がいつ訪れるかの指標がこの「赤点」が点灯するかどうかだ。歴史的にも半減期後に赤点が点灯した後に価格が上昇に転じている。
S2Fモデルの提唱者であるPlanB氏はこれまでに「半減期後の1~2年で価格が10倍になると予想している」と発言。今後数カ月で価格が一気に上昇するかもしれない。
PlanB氏は4月に新しいS2Fモデル「S2FXモデル」を発表しており、この予想によると、2024年には28万8000ドルに到達するとしている。
「楽観的モデル」にブテリン氏らが批判も
しかし、S2Fモデルには「楽観的すぎる」として仮想通貨業界からは批判も多い。
イーサリアム共同創業者のヴィタリク・ブテリン氏などはこれまでに他の予想モデルと同じように「事後に合理化するクソ」と発言している。
「『イベントXによって仮想通貨が上昇する(下落する)』というフォームを使う95%以上の記事は、事後に合理化するクソだ」
1日現在ではビットコインは過去24時間で3%近く減少し、9400ドル付近を推移している。
(出典:Coin360 6月1日 午前8時40分)
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン