ロシア警察当局は、仮想通貨ビットコインのマイニングのため、毎月1500万ルーブル(約2000万円)相当の電力を不正利用していた容疑者と9人の共犯者を逮捕した。同国内務省の3月27日付け発表によると、8ヵ所のマイニングファームを設営し、電力消費量を過小評価するよう改造した電気メーターを使用していたという。

1500台の機器でマイニング、ロシア国外の取引所でBTC換金

プレスリリースによると、ロシア警察当局は20回の捜査を行い、1500台のマイニング機器、犯行を示すデータが入ったスマートフォン、200万ルーブル(約274万円)以上の現金、改造済み電気メーター100台などを押収したそうだ。容疑者達は、廃屋などを利用し8ヵ所のマイニングファームを運用、ロシア国外の取引所でビットコインを法定通貨に換金していたそうだ。

2019年12月16日、ロシア人2人が違法マイニングで起訴されたとタス通信が報じた。ロシア政府機関のコンピュータをマルウェアを利用し乗っ取り、違法な仮想通貨マイニングを行ったという。

2020年2月27日には、ロシアの国家司法情報システムで幹部職を務めていた情報技術専門家が逮捕されたと報じられた。ウクライナ・キエフ警察当局のシステムやネットワーク機器を不正に利用した上で、マルウェアをインストールし仮想通貨のマイニングを行っていたそうだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン