ロシア政府が出資しているロシア最大の銀行、ズベル銀行は、コインベースやギャラクシー・デジタルなどの大手暗号資産を取り扱う企業の業績連動型ブロックチェーン上場投資信託(ETF)をローンチした。

ズベル・アセットマネージメントは12月30日、このニュースを正式に発表し、新しいETFは、暗号資産のマイニングと発行のためのハードウェアやソフトウェア・プロバイダーなど、さまざまなブロックチェーンならびに暗号資産業界の企業とリンクしていると述べた。

「ズベル—ブロックチェーン・エコノミー」という名のこのファンドは、SBBEという銘柄識別コードで取引されることとなっており、ズベル銀行の投資子会社であるSberCIBが開発した同名のインデックスと連動する。

SBBEのポートフォリオには、米国最大の暗号資産取引所であるコインベースやマイケル・ノヴォグラッツ氏率いる投資会社、ギャラクシー・デジタル、ブロックチェーン・ソフトウェアプロバイダーのデジインデックスなど、世界最大級の企業の一部が含まれる見通しである。

発表によれば、SBBEは米ドル建であるが、投資家はSberInvestorアプリまたは「その他のロシアのブローカー」を介して、ロシア・ルーブルで10ルーブル(0.013ドル)から購入できるようになる予定であるとしている。

また、ズベルのブロックチェーンETFは、「デジタル通貨を直接に開発、購入、保有、売却する煩わしさを省き、投資家がブロックチェーン市場で資産運用を可能にするロシア初のETF」となるであろうと述べている。

ズベル・アセットマネージメントの最高経営責任者であるイブジニー・ズィートセフ氏は、「暗号資産への直接投資はリスクが高く、個人で投資することは難しいことから、当社では仮想通貨ではなく、ブロックチェーン技術の開発に焦点を当てた企業に投資することを提案している」と述べ、さらに、この新しいETFは「あらゆる個人」が利用できるようになるだろうと付け加えた。