ロシアの政策立案者の1人は、2021年にはロシアでより多くの仮想通貨が発行されると予想している。

ロシア下院の議員であり、ロシアでの「デジタル金融資産法」策定に関与したアナトリー・アクサコフ氏は、2021年1月1日から新しい法律が施行された後、ロシアで仮想通貨の発行が急増するだろうとみている。

2020年7月に可決された「デジタル金融資産法」は、仮想通貨の法的位置を明確にすることになるが、支払ツールとしてビットコイン(BTC)のような仮想通貨を使うことを禁止するものでもある。

Parlamentskaya Gazetaによれば、アクサコフ氏は多くの企業がステーブルコインを発行するだろうと予想している。

「大企業の多くが私たちに早く法案を可決するよう求めていた。彼らはステーブルコインを発行することになるだろう」

ロシアでステーブルコインの発行が急増するのに加え、アクサコフ鵜jいはロシアの中央銀行デジタル通貨(デジタルルーブル)の将来についても楽観的な見方を示した。

「私の見解では、デジタルルーブルは私たちのルーブルの将来の在り方の1つであり、それは金融資産市場の発展に寄与するはずだ」

ロシア中央銀行は10月13日に中央銀行デジタル通貨について検討したペーパーを公表している

一方12月はじめには、ロシア中央銀行のセルゲイ・シュベツォフ第一副総裁は、法定通貨にペッグしたステーブルコインをロシアで発行することに懸念を示しており、民間企業がルーブルとペッグしたステーブルコインを発行できるかどうかはまだ不透明な状況である。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン