ロシア最大のダークネット上のマーケットプレイス「ヒドラ(Hydra)」が、グローバル展開のためにイニシャル・トークン・オファリング(ICO)で1億4600万ドル(約159億円)を調達しようとしている。ロシアのメディア、フォークログが11日に報じた

フォークログは、このICOが出口詐欺の可能性があると警告している。

ヒドラは、ダークウェブ上での匿名化されたマーケットプライスだ。ヒドラの主張によれば、ユーザーべ―スは300万人を超えており、違法な物品の取引、ハッキングの請負、文書偽造、マネーロンダリングなどを毎日10万件以上処理しているという。

2019年6月のロシアの調査サイトProektによれば、ヒドラには250万の登録アカウントがあり、そのうち39万人が少なくとも1回はヒドラを利用している。

ヒドラは、このトークンセールで調達した資金を使い、暗号化されたメッセージサービス、プライバシー重視のブラウザ、仮想通貨取引を組み合わせた新しいサービス「エターノス(Eternos)」を構築するとしている。

ヒドラのサイトに掲載された説明によれば、トークンセールは12月16日に予定されている。投資家に対して100トークンをバンドルにして提供し、ヒドラの利益の0.003%のシェアに対する権利を付与する。トークンの価格は100ドルで、ビットコイン(BTC)で支払いを受け付ける。

発行は1,470,000トークンに設定されている。100トークン以上を購入した場合には毎月500ドルの配当を約束しているが、フォークログは詐欺である可能性を警告している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン