リバタリアンとして有名な米国の元下院議員ロン・ポール氏がビットコイン・マガジンとのインタビューの中で、米国は多くの時限爆弾を抱えているとし、そのリスクヘッジ手段としてビットコインに期待していると話した。

自由市場を愛し小さな政府を目指すポール氏。金・ドル本位制を基調とするブレトンウッズ体制が崩壊した70年代に米議会下院の議員になった。息子のランド・ポール氏も政治家で、元大統領候補でもある。双方ともビットコインで政治献金を受け取る試みを始めている。

ロン・ポール氏は、「米国にはたくさんの時限爆弾がある」と指摘。シリアや北朝鮮、イランとの関係改善がままならない中、タカ派のジョン・ボルトン国家安保補佐官や過激な上院議員などが「悪い事故を引き起こしたりや間違った判断を下したりする可能性がある」と述べた。その上で、米ドルや株式市場など、既存の体制を変えてしまうかもしれないと警鐘を鳴らした。

そうした状況の中、ポール氏がヘッジ手段として期待するのがビットコインだ。「長年、我々は金をヘッジとして持つことが許されてこなかった」という。

またポール氏は、先日仮想通貨購入を禁止する法案への協力を呼びかけたシャーマン議員(民主党)を批判。「かなりの既成勢力の代弁者」とし「ドルにちょっかいをだすな」という既得権益者の代表格と酷評しつつ、「ドルは自ら崩壊する道を歩むから心配していない」と述べた。

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ロン・ポール氏は、昨年11月、Twitterユーザーに対し「もし1万ドルを10年間同じ形で保有し続けなければならないとしたらどのような形で受け取りたいか」を尋ね、半数からビットコインという回答を得たことでも話題になった。ちなみに当時回答者の37%が金、11%が米10年国債、たった2%が米ドルと答えた。

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