リップル共同創始者のクリス・ラーセン会長が4日、同氏が大量保有するリップル(XRP)の高騰により世界で一番の資産家になった可能性があることがわかった。仮想通貨マイニング大手のビットフューリー社のジョージ・キクヴァツェCEOが自身のツイッターでのべた。

 同氏によると「リップルの想定時価総額が3200億ドル(約36兆円)だとすると、総発行量の36%を保有するクリス・ラーセンはビル・ゲイツとウォレン・バフェットを超え、世界で一番の金持ちになったことになる」。

 リップルはここ数カ月でその上昇を加速し350倍という驚異的リターンをたたき出していた。

 1月4日には一時3.8ドルをつけて高値更新したが、コインベースにおけるリップル上場の噂が打ち消されてから反落している。

 また、米フォーブス誌はより保守的にラーセン氏の資産を590億ドル(約6.7兆円)と試算。ニューヨークタイムズ紙も同氏が「フォーブスの世界の資産家ランキングにおいて一時フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOを押しのけ第5位となった」とコメントした。

 皮肉なことに、同じタイミングでフェイスブックのザッカーバーグCEOは新年の投稿の中で非中央集権的なネットワークへのニーズが高まっていることに言及して、2018年に「暗号化と仮想通貨のような技術の良い点悪い点両方についてもっと深く研究したい」と述べている。