リップル社は30日、アイスランドの仮想通貨トレーディング企業「アルグリム(Algrim)」を買収し、アイスランドの拠点を立ち上げたと発表した。先週には決済サービスのロゴス買収を発表したばかりだ。

アルグリムは、XRPを使ったクロスボーダー(国をまたいだ)決済分野で重要な役割を果たすリップルのオン・デマンド・リクイディティ(ODL)の開発に携わる。また、アイスランドはリップル社の開発者の拠点として機能することになるという。

リップル社の決済サービスxRapidは、XRPの使用が義務となる送金手段。参加企業は法定通貨からXRP、XRPから別の法定通貨への交換が可能になる。送金国で銀行口座を開く必要性がなくなり、他国に資金を常におかなくてよくなるため、大幅なコスト削減が期待されている。

現在、リップル社のグローバル決済ネットワークには200社以上が参加しており、12社以上がXRPを使ったクロスボーダー送金を試している。

アルグリムのダディ・アーマンソンCEOは、「我々はXRPとXRPレジャーを強く信じており、リップル社で未来の決済方法を形作る手助けをしたいと考えている」と話した。

28日、リップル社の投資部門Xpringは、ロゴス・ネットワーク(Logos Network)を買収したと発表。ブロックチェーンを使った金融サービスであるDeFi(分散型金融)関連に注力する姿勢を示した

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