リップルの幹部は、2020年のフィンテック分野について、アジアがイノベーションを牽引するだろうと予測する。
リップル社でカスタマーサクセスを担当するシニアヴァイスプレジデントのマーカス・トリーチャー氏が12月末にFinTechマガジンの記事で予測を披露した。
トリーチャー氏は、クロスボーダー決済サービスにおいて、少額・リアルタイムの摩擦のないサービスを求める消費者需要は2020年において、さらに高まるだろうと指摘。それにより、ブロックチェーン、分散型台帳技術によるソリューションが加速する要素になるだろうとみる。また既存の金融ビジネスへのブロックチェーンの適用で「コストに革命をもたらす」とも予想する。
さらに「2020年には、カードやカード読み取り機を必要としない観光客・旅行者向けの新しい購入ソリューションが登場する」とし、リップルの技術でそれに貢献できるだろうと語った。
そしてトリーチャー氏は、2020年の支払い・決済におけるイノベーションは、アジアが牽引すると予測する。
「デジタル資産取引の80%がアジアで行われている。この地域にはイノベーションへの意欲があり、より良い支払いインフラに対する最大のニーズがある。ブロックチェーンは、ローンや支払い、送金などのマイクロトランザクションを行う能力があり、このイノベーションにおいて重要な役割を果たすだろう」
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