仮想通貨リップル(XRP)の最高マーケティング責任者であるコーリー・ジョンソン氏が、ブロックチェーンは「社会におけるマネーと価値の動き方を変える」と発言した。シンガポールで開催されたイベントで語った。
ジョンソン氏は米ブルームバーグTVの元幹部で、メディア発信のベテランだ。今年3月に8年務めた同社を辞めてリップル社に移り話題となった。
同氏は特に金融業がブロックチェーンによって変革していくと考察し、次のようにのべた。
グローバル経済の中で一番無駄が多いのが金融分野だ。これに対しブロックチェーンが提供するメリットは明らかで、今後我々の社会の中でお金と価値が動く方法を変えてしまうだろう。
ジョンソン氏が指摘するのが特に国際送金の遅さだ。今でも従来の銀行を取りしたクロスボーダー送金は3日以上かかることが多い。一方で、現在はブロックチェーンや仮想通貨を使って5秒で国際送金を完了させることもできる。
またジョンソン氏はブロックチェーンを普及させる上で課題となる規制の動きについても言及し、米規制当局との面談でうけた印象について語った。
規制当局と面談した時、彼ら(米規制当局がブロックチェーンや仮想通貨について)よく知っており、また更に知ろうとしていることに驚いた。恐怖心や猜疑心ではなく、(我々に)耳を傾け学ぶ姿勢だったのだ。
さらにジョンソン氏はリップル(XRP)の普及について、ブロックチェーンに前向きな国々において進むだろうとした。同氏が言及したのはシンガポール、マルタ、スイス、リヒテンシュタイン、そしてエストニアだ。
世界はかつてないほどにグローバルだ。だから起業家たちはブロックチェーン等技術に前向きな国を選ぶだろう。技術を開発するのに今でも最適な場所はシリコンバレーだと思ってはいるが、それでも今はその他の選択肢もあるのだ。
日本でも根強い人気のリップル。今後の動きに引き続き注目だ。