リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに答え、今年のIPO(新規公開株式)を示唆した。
「次の12ヶ月間、仮想通貨/ブロックチェーン業界で多くのIPOを目にするだろう。我々は最初にはならないが最後にもならないだろう。しかし、我々は業界をリードする側になれると信じている。我々の企業にとって自然な進化だ」
また、普段からビットコインについて「買いだ」と話すガーリングハウスCEOは、改めてビットコインのメリットとデメリットを考察。「価値保存手段としてはBTCに強気だが、支払い手段としては違う」とし次のように述べた。
「スターバックスでBTCを使いたくないだろう。なぜならコーヒを受け取る時には冷たくなってしまうからだ」
すでに業界内ではリップル社のIPO期待する声が出ている。SDLキャピタル創業者のセス・リム氏は、コインテレグラフジャパンに対して、「リップル社(Ripple Labs)の最終的な新規株式公開(IPO)と実際の利用拡大で多くの投資家を惹きつけることができる」と話した。
昨年末にはマイニング企業でIPOへの動きが相次いだ。
昨年11月、中国の仮想通貨マイニングマシン大手のカナンはナスダックでIPO(新規株式公開)を実施。またライバルのビットメインも昨年10月、SEC(米証券取引委員会)にIPOを申請したと報じられた。
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