リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、ソフトバンクによるウィーワークやウーバーへの巨額出資について業界的に「総合的にネガティブ」とこきおろした。ザ・インフォメーションが開催した有料会員向けのサミットで発言した。

現在は、ブロックチェーン企業リップル社のCEOであるが、ガーリングハウス氏は2000年初頭、シリコンバレー拠点のヤフー社で働いていた。また、AOLの幹部も務めた経歴を持っている。

ガーリングハウス氏は、ソフトバンクのウィーワークやウーバーへの巨額出資について企業価値のインフレを引き起こしたと批判。「大事なのは利益率」であると指摘し、「(成功に向けた)はっきりとした道筋がなければならない」と述べた。

ソフトバンクグループ傘下のビジョン・ファンドによるシェアオフィスのウィーワークやウーバーへの巨額出資は、「失敗」として米国で大きく報じられている

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一方、ガーリングハウス氏は、リップル社の企業価値は正当であることを解説。銀行には3億500万ドル(約330億円)以上の現金があり、最近のリップルの企業価値評価と近いことを明かした。

また、金融機関と毎週30のディールを締結しておりビジネスが順調であると指摘し、「我々は資金調達する必要はない」と話したという。