米国で初めて取引開始となったドージコイン(DOGE)とXRPの上場投資信託(ETF)に投資家が殺到し、アナリストの予想を超える取引高を記録した。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はXへの投稿で、多くの新規ETFの初日の取引高はおおよそ100万ドル程度だが、新たに登場した仮想通貨ETFは「見劣りしなかった」と述べた。両ETFは合計で5470万ドルの取引を記録したという。

資産運用会社REXシェアーズとオスプレイ・ファンズは木曜日、時価総額3位の仮想通貨XRP(XRP)と、時価総額8位で最大のミームコインであるドージコイン(DOGE)の価格に連動するETFを同時に上場させた。

バルチュナス氏は、今回の取引高は規制当局の承認待ちとなっている数多くの仮想通貨関連ETFにとって「幸先の良い兆候」だと指摘した。申請には、投機的なアルトコインやステーキングなど新しい仕組みに連動するETFも含まれている。

XRP ETFの取引高は4000万ドルに迫る

バルチュナス氏およびCboeのデータによると、XRPに連動するREX-オスプレイXRP ETF(ティッカー:XRPR)は、3770万ドルの取引高を記録した。

バルチュナス氏は「2025年に上場したETFの中で初日の取引高としては最大」と評価した。

XRPRは上場直後から急速に資金を集め、開始からわずか1時間半で2400万ドルの取引高に到達したとバルチュナス氏は指摘した

「これは想定をはるかに超えている。参考までに言えば、XRP先物ETFの初日の取引高の5倍にあたり、まだ90分しか経っていなかった」と述べた。

ドージコインETFも堅調な滑り出し

同じく木曜日、バルチュナス氏はドージコインに連動するREX-オスプレイDOGE ETF(ティッカー:DOJE)について、初日の取引高は250万ドル程度になると予想していた。これは「悪くないが特筆するほどでもない」としていた。

しかし取引開始から1時間で予想を覆し、600万ドル近い取引高を記録。「驚くほど堅調だ。ほとんどのETFは初日で100万ドル未満しか動かない」と述べた

最終的にDOJEの初日の取引高は1700万ドルとなり、バルチュナス氏は「今年上場した700以上のETFの中でトップ5に入る」と評価した。

「40年法」に基づくETF登録

REXとオスプレイの両ETFは、既存の多くの仮想通貨ETFとは異なる法律に基づいて登録された。

XRPRとDOJEは1940年投資会社法に基づくETFであり、昨年ローンチされた人気のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETFは1933年証券法に基づいている。

バルチュナス氏は「1940年法に基づくETFであるため、他の仮想通貨ETFに比べて投資家の関心がやや薄れる可能性がある」と指摘した。

1940年法は承認までの期間が75日であり、33年法の240日と比べると短いが、ETFが保有できる資産に制限がある。

XRPRとDOJEは仮想通貨を直接保有せず、代わりにケイマン諸島に拠点を置く子会社を通じて保有している。また、欧州やカナダの取引所に上場するXRPやDOGE連動のETFにも投資し、資産価格に連動させている。

現在もXRPやドージコインを含む複数の仮想通貨ETFが承認待ちであり、米証券取引委員会(SEC)は水曜日、ETF上場基準を承認した。これにより承認プロセスが加速する可能性がある。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

ドージコイン, XRP, ETF