2019年第1四半期(1ー3月期)の仮想通貨を使った資金調達イニシャル・コイン・オファリング(ICO)は2018年第4四半期から減少した。評価サイト「ICOベンチ」が発表した。

同ICO市場の四半期リポートによると、2019年第1四半期のICOプロジェクト件数は、2018年第4四半期と比較するとプロジェクト数も少なく、ICO調達額も5億ドル(約500億円)ほど減少した。しかし以下のようにも記載されている。

「2019年第1四半期はプロジェクト数も半減したが、ICOベンチレートの平均は変わっていない。調達額も減少しているものの、肯定的な額を調達できたICOの成功率は2018年第4四半期とほぼ同じ。ICOプロジェクトの60%超が500万ドル未満を調達している」

ICOプロジェクトは328件で、うち107件が資金調達に成功、221件は達成できなかった。2018年第4四半期では、585件中207件が成功、378件が達成できなかった。

ICOがもっとも多かった業界はバーチャルリアルティー(VR)、ビッグデータ、人口知能(AI)、エンターテインメントだった。ICO実装のインフラについては、イーサリアム(ETH)ネットワークが依然人気だった。

4月初めにICOデータ分析サイト、トークンデータが公開したリポートによると、2019年の第1四半期のICO調達額は、約1億1800万ドル(約130億円)。昨年の同時期は69億ドル(約7590億円)だった。また、成功したICOのうち、たった15%のトークンしか初値かその上で取引できていないとしていた。

また、機関投資家の4割以上が仮想通貨を使った資金調達であるICO(イニシャル・コイン・オファリング)への機関投資家の投資が5年以内に始まると予想していることが、グローバル・ブロックチェーン・ビジネス・カウンシル(GBBC)の調査でわかったと報じられている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Report: Fewer ICOs Raised Funds in Q1 2019 Than in Q4 2018