リミックスポイントは14日、2019年4~9月期の決算を発表した。子会社の仮想通貨取引所ビットポイントジャパンでの仮想通貨流出事件の影響で、36億9000万円の特別損失を計上し、最終損益は40億3200万円の赤字となった。
リミックスポイントは7月24日に特別損失発生の見込みを発表済。今回の決済内容も7月の発表額から大きな変動はない。
特別損失の内訳は、顧客預かり分の流出仮想通貨の調達費用で20億6900万円。自己保有分の被害額が9億6300万円となっている。
出典:リミックスポイント 発表資料
リミックスポイントの4~9月期の売上高は前年同期比17.7%減の62億円、営業損益は3億6500万円の赤字(前年同期は7億1000万円の黒字)となった。
金融関連事業(仮想通貨事業)は、4~9月期で売上高は67.2%減の7億200万円、営業損益は2億7800万円の赤字(前年同期は10億1500万円の黒字)となった。
出典:リミックスポイント 決算補足資料
7~9月だけでみると、金融関連事業は4~6月比で2.4倍の4億9700万円、営業損益は4300万円の黒字(4~6月は3億2100万円の赤字)となっている。仮想通貨流出事件は7月に発生したが、営業ベースでは7~9月期で黒字を確保した形だ。
現在ビットポイントは仮想通貨取引所のサービスを順次再開している。11月中旬以降には仮想通貨の預入サービスを再開する予定だ。新規口座開設の再開については未定となっている。