マウントゴックスの債権者向けのサブレディットが、新たなサイバー攻撃の懸念で騒然としている。複数の債権者によれば、自分のアカウントへの複数回にわたる不正なログイン試行があったという。
マウントゴックス債権者のためのサブレディット「r/mtgoxinsolvency」では、一部のユーザーがマウントゴックスのウェブサイトへのログインに問題があると報告し、他のユーザーはアカウントへの多数の不正ログイン試行を示すスクリーンショットを共有している。

一部のユーザーは、これがマウントゴックス債権者に対する「ブルートフォース」攻撃の一環である可能性を懸念しているが、単なるウェブサイトの不具合かもしれないと指摘する者もいる。
「アカウントログインの通知を15件受け取った。今はアカウントに入れない」と、あるレディットユーザーがサブレディットに投稿した。「マウントゴックスは攻撃されているのか???」との反応もある。

他の多くのレディットユーザーも同様の話を共有しており、数回の試行後にログインに成功した者もパスワードをリセットすべきかどうか迷っている。「再びゴックスされたようだ」と、別のレディットユーザーが投稿している。
また、なぜハッカーが今になってマウントゴックスのシステムを攻撃しようとしているのか疑問を呈する者もいる。「なぜ今になってシステムを攻撃するのか?コインはすでにクラーケンにある」。
さらに、マウントゴックスは債権者が返済情報を変更することを許可していないと指摘する者もいた。
その後の投稿によれば、マウントゴックスのウェブサイトはメンテナンスモードに移行したという。

破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスは、最近14万BTC(約9億ドル)を既知のコールドウォレットと2つの未知のアドレスに移動した後、債権者に対して36%のビットコインを分配した。
マウントゴックスが弁済が始まったというニュースは、12万7000人の債権者が数十億ドル相当のビットコインを市場に投げ売りする可能性があるという懸念を引き起こした。この懸念もきっかけとなり、ビットコインは7月5日に5カ月ぶりの安値である5万3600ドルにまで下落した。しかし、その後ビットコインは20%反発し、現在6万4470ドルで取引されている。