著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

ポイント

・17,000ドル近辺でのもみ合い

・米雇用統計後売られるも、米株が切り返し、BTCも戻す

・SBF氏、NY Timesに続きABCでもコメント

・13日の下院公聴会への出席明言避けるも、前向きな姿勢

週末のBTC相場

週末のBTC相場はもみ合い。

17,000ドル(約230万円)を挟んで動意の薄い展開が続いた。

金曜未明に発表された米ISM製造業景況感指数が好不況の分かれ目となる50を割り込んだが、米株が下落したことを受け、BTCは17,000ドルを割り込んだ。

その後、米上院公聴会でCFTCのベーナム委員長がFTXの破綻に関し、CFTCの監督権限強化を訴え、前日のNY Timesのイベントに続き、ABC NewsのインタビューでSBF氏がコメントする中、BTCは17,000ドルを回復した。

注目の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想+20万人に対し+26.3万人となり、前月実績も+26.1万人から+28.4万人に上方修正、更に平均時給が前月比+0.6%と予想+0.3%を大きく上回るなど、総じて強い内容だった。

これを受け米長期金利が上昇、BTCも17,000ドルを割り込んだが、一方でドル買いで為替が円安に振れた結果、円建てのBTC価格はあまり動かなかった。

その後は、米株が反発、BTCも17,000ドルを回復、その後も17,000ドルを挟んでのもみ合い推移が続いた。

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