米国のライブストリーミングサービスYouNowは11日、米証券取引委員会(SEC)から同社のトークンがレギュレーションA+として承認されたと発表した。分散型コンピューティング開発企業のブロックスタック(Blockstack)が、SECのレギュレーションA+のスキームで2800万ドルのトークン販売の承認を受けたばかりだ。SECの規制枠組みのもとでのトークン承認が相次いでいる。

YouNowのスピンオフ組織である「プロップス(Props)PBC」が発行するPropsトークンがSECから承認を受けた。YouNowは6月にSECに対してPropsトークンの申請を行っていた

SECのレギュレーションA+は、5000万ドル未満の資金調達を目的とする中小企業を対象とした枠組み。審査プロセスが簡易化されており、適格投資家だけでなく、一般投資家にも有価証券を販売することができる。

YouNowは若者を中心に4700万人のユーザーがいるライブストリーミングサービスだ。同社のPopsトークンは、アプリ内でコンテンツを作成・鑑賞した際のユーザーへの報酬として配布されることになる。テッククランチの報道によれば、将来的には他の通貨とも交換できるようにするという。

同トークンはイーサリアム上で発行される。YouNowのサービスだけでなく、ほかのサービスとの間でも利用できるようにしていく。今回の発表では、ゲームストリーミングサービスのXSplitとも連携するとしている。

プロップスの投資家でもあるケイシー・ナイスタット氏は、Propsトークンは、コンテンツ制作者が安定した収入を確保するための新たな手段となりえると述べている。

「独立した作成者らが制作しているオンライン動画コンテンツは、ますます人気が出てきている。しかしまだ、作成者らが制作したコンテンツを継続した収入源へする手段は少ない」

昨日、米証券取引委員会(SEC)は分散型コンピューティング・ネットワークのブロックスタック(Blockstack)に2800万ドルのトークン発行による資金調達を承認したと報じられていた。SEC公認で初めてトークンを発行するケースで、ブロックスタックは今年4月にSECにICO申請をしていた

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版