ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 ここ数日は規制関連の報道が二転三転した。韓国法務部が仮想通貨取引を禁止するとしたのを同国企画財政部が否定。その後大統領府が近い将来仮想通貨取引を禁止する予定はないとしたが、最新の状況は以前不透明なままだ。

 いずれにせよ、トレーダーはニュースに反応した売り買いはすべきではない。トレンドが形成されるのを待って買うのがベターだ。

 それでは現在の調整局面は買いチャンスだろうか。あるいはここから更に下げるだろうか。チャートを見てみよう。

BTC/USD ビットコイン/ドル

 この4日間、12600~12900ドルで持ちこたえて正三角形パターン内で推移していた。

BTC/USD

 だが20日間指数平滑移動平均線を超えることはできず、今日ついに12500ドルを割った。そこから売りに拍車がかかり、次のサポート地点である10704.99ドル付近の11000ドルまで下げた。

 ここから反発を試すだろうが勢いを維持できず10704.99ドルを割って8000ドルまで下げるだろう。 

 20日間指数平滑移動平均線と50日間標準移動平均線がクロスオーバーしており弱気展開となっている。

 15000ドルを抜けると弱気シナリオは無効となる。

ETH/USD イーサ/ドル

 これまでの分析でイーサは「1382ドルと1434ドルで強い抵抗を受ける」としていたが、実際、13日に1424.3ドルをつけた後反落している。

ETH/USD

 これまでの3日間は1250ドル以上で推移していたが、このサポートを割っためポジション手仕舞いがおこった。その結果、直近の上げに対するフィボナッチ・リトレースメントの61.8%値である966.64ドルまで下落した。

 現在RSI値にもダイバージェンス(乖離)がみられ、弱気展開となっている。

 トレンド線と940ドルの間にあるサポート圏で持ちこたえると、反発を試すだろう。だが数日間はレンジ内での推移となるはずだ。

 上昇トレンド線を割るとこのレンジ内で推移するとする見解は無効になる。

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

 ここ数日2072~2950ドルのレンジ内で推移した後、サポートを割った。

BCH/USD

 ここからの下値ターゲットは1194ドルだが、そこに至るまでに昨年12月22日の日中底値である1733ドル付近で反発を試すだろう。

 2072.68ドルを超えてレンジ内に戻れば弱気シナリオは無効となる。

XRP/USD リップル/ドル

 1月6日の時点で1.4ドルまでの下落を予測していたが、リップルは今日1.17ドルまで下げた。

XRP/USD

 フィボナッチ・リトレースメントの61.8%値を割ったことが弱さを示している。

 現在、下降チャネル内で売買されている。このチャネルを上抜けすると下降トレンドは終わりだ。

 天井から65%ほど下げているが、底の形成が確認されてから買うことにする。      

IOTA/USD IOTA/ドル

 重要なサポートのある3.03ドルでせめぎあいがおこっている。サポート地点を割ったが、反発を試している。

IOT/USD

 これまで弱気を示す下降三角形パターンを判別していたが、3.03ドル以下で推移を続けるとこれが完成する。ここを下抜けすると12月22日底値の1.10ドルを目指すだろう。

 一方でサポート線で持ちこたえられれば、レンジ内での取引が続くと思われる。   

LTC/USD ライトコイン/ドル

 今日、正三角形パターンと50日間標準移動平均線を割った。これはネガティブな展開だ。

LTC/USD

 重要なサポート地点となる175.19ドルで下げ止まることができれば、230ドルまでの反発も見込める。

 一方で175.19ドルを割ってしまうと、100ドルまで下げる可能性が高い。

 現状は不透明な状態が続いておりいかなるトレードもお勧めしない。

XEM/USD NEM/ドル

 前回の分析でロングポジションを作ることを勧めていた。だが13日の反発は目標値に達せず、上昇トレンド線を割って設定していたストップロス注文も今日発動された。

XEM/USD

 現在、直近の上げに対するフィボナッチ・リトレースメントの61.8%値がある50日間標準移動平均線で下げ止まろうとしている。

 うまくいけばトレンド線に向かって反発を試すかもしれないが、さもなくば0.59ドルまでの下げもありえる。

 買い条件は揃っておらず、トレードは勧めない。

ADA/BTC カルダノ/ドル

 0.00005733からロングポジションを持っている。0.00006616にある最初の目標値は到達したが0.00006915で天井をつけ、次の目標値である0.00007221には届かなかった。

ADA/BTC

 現在、重要なサポートとなるトレンド線で下げ止まっている。13日の下げ相場で売らなかったトレーダーは、ここで手仕舞いすることを勧める。

 相場センチメントが非常に弱気状態にあるとき、ロングポジションを持つことはしたくない。トレンド線を割ると0.00004まで下げる可能性があるからだ。

 下降トレンド線を抜けると、今回の下げが終わったことを示す最初のサインとなる。