ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。
ビットコインは29日に高値を更新してから約15%急落し、急激なボラティリティに見舞われた。ここでふるい落とされた初心者も多いはずだ。仮想通貨の取引には細心の注意を払う必要があることがここで再び確認された。
また、ここにきてビットコイン懐疑派と支持派が再び議論をはじめている。ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ教授がビットコインを禁止すべきとのべた一方で、ウィルス対策ソフトで有名なジョン・マカフィー氏は2020年末のビットコインの目標値を100万ドルに引き上げた。
だがトレーダーにとって大事なのは次の20~40%幅の値動きだ。チャートを見てみよう。
BTC/USD ビットコイン/ドル
11月25日に9969ドルまで上昇することを予測した。実際、24日から垂直上昇を開始、29日に11420.82ドルをつけ高値更新した。
垂直上昇は持続可能ではなく、必ずクラッシュで終わる。だから上昇が一旦とまったのは良いことだ。今起きている調整は、上昇チャネルの抵抗線がサポート線になっている。チャート上の緑線であるトレンド線も、このサポート線と同じ位置にある。よって8750~9100ドルが力強いサポートになると予測する。
もしこのサポート帯を割ることがあれば、次のサポートとなるのは20日間指数平滑移動平均線のある8530ドルだ。ここを割ってしまうと8000ドルまでの下落もありえる。
上値に関して言えば、30日の高値10570ドルと、史上最高値である11420.82ドルが固い抵抗線となっている。
今後4~5日間は強気派と弱気派のせめぎあいがあり、ボラティリティが高い状態が続くと思われる。それ以降はボラティリティは落ち着くだろう。
現状のリスク・リワードレシオからするとトレードには適しておらず、推奨しない。
ETH/USD イーサ/ドル
幸運にも、483ドルでポジションの半分を利確した。だが、そらに上昇することと393ドルは下回らないことを予測していたため、390ドルにストップロス注文を置いていた。だがこれは間違っており、ストップロス注文が発動されてしまった。
ただし昇順三角形パターンに変わりはない。393ドル以上で推移することができれば、また上昇トレンドに乗り652ドルを目指すだろう。
一方で、390ドルを割るようなことがあれば、350ドルまで下落する可能性がある。ここを下回れば次は290ドルまで下がるかもしれない。
ここ2日間は様子見とする。
BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル
前回1827ドルと2056ドルまでの上昇を予測していた。しかしブレークアウト地点の1758ドルを突破することができず、実現しなかった。
1507~1758ドルのレンジ相場の後、28日に大幅下落した。
現状では20日間指数平滑移動平均線がサポート線になっている。ここを割れば1150ドルまでの下落が想定される。ここが最後のサポート線になっているので、ここを割ってしまうと50日間標準移動平均線がある827ドルまで下落する可能性がある。
一方で20日間指数平滑移動平均線上で反発すれば、1507ドルと1758ドルを再度試す可能性がある。
高リスクの戦略は、1420ドル以上で買い、ストップロス注文を1120ドルに置く方法だ。上値ターゲットは1758ドル。アグレッシブなトレーダーは通常の半分の資金量でこれを試してみてもよい。
XRP/USD リップル/ドル
0.3ドルまでの上昇を予測していたが、0.28ドル地点を超えることができず、重要なサポートがある0.22ドルまで下落した。
短期的には0.22ドルが強いサポートになるが、0.25ドルに強い抵抗線(0.281ドルから0.2195ドルへの下落に対するフィボナッチ・リトレースメント値の50%)がある。数日前も0.25ドルが強い抵抗になっていた。
0.25ドルを超えれば、0.28ドル、そして0.3ドルまでの上昇が見込める。
一方で0.22ドルを割れば、0.18ドルまでの下落が想定される。アグレッシブなトレーダーは、0.251ドル以上で買いを入れ、0.218ドルにストップロス注文をおいておこう。上値ターゲットは0.28ドルと0.3ドル。高リスク取引となるので、通常の半分の資金で行おう。
LTC/USD ライトコイン/ドル
前回の分析でライトコインが高値更新を試すことを予測したが、正解だった。
しかし104ドルを超えて高値更新した同日76ドルまで暴落したので、素早いトレーダーしか恩恵を被ることができなかっただろう。
だが20日間指数平滑移動平均線を割っていないのはポジティブ材料で、上昇トレンドが継続していることを意味する。
次の抵抗線は93ドル、次に史上高値(104.45ドル付近)にある。一方で、20日間指数平滑移動平均線が強いサポートとなる。このサポートを割ると、50日間標準移動平均線がある64ドルまでの下落が想定される。
ボラティリティが下がるまで新規トレードは推奨しない。
DASH/USD ダッシュ/ドル
前回650ドルの上値目標値を掲げたが、簡単に到達してしまった。29日、仮想通貨は軒並み下落したが、ダッシュは影響を受けなかったほどだ。
現状、ダッシュは超えることが難しい上昇チャネルの上限抵抗線上にある。
ここから2日間値固めをし、上限突破を試すこと予測する。これに成功すれば960ドルが目標値となる。
一方で、調整が起こる場合は、上昇チャネルのトレンド線がある680ドル付近がサポートになる。
だが現状ではリスク・リワードレシオ的にトレードに適さない。だから現在トレードは推奨していない。