BTC/USDT
強気派は7月4日にビットコインを20日指数移動平均線(EMA:34,851ドル)の上に押し上げたが、50日単純移動平均線(SMA:36,338ドル)のハードルをクリアできなかった。このことから、引き続き上昇時に売られていると考えられる。

今後、20日EMAを下回る状態が続くと、弱気派はBTC/USDTペアを31,000ドルのサポートまで引っ張ろうとするだろう。20日EMAの傾きがフラットなことと中間点のすぐ下にある相対力指数(RSI)は、強気派と弱気派の力が拮抗していることを示している。
このバランスは、価格が31,000ドル以下に沈めば、弱気派に有利に働くだろう。そうなると、28,000ドルのサポートまで下落する可能性がある。このレベルが割れると、パニック売りが出るだろう。
逆に、現在のレベルから上昇したり、31,000ドルから反発したりすると、強気派は36,670ドルという直上のレジスタンスを突破しようとする。その場合は、41,330ドルから42,451.67ドルのレジスタンスゾーンまで上昇する可能性がある。
ETH/USDT
イーサ(ETH)は移動平均線の間で立ち往生している。これは、弱気派が50日SMA(2,410ドル)を守ろうとしており、強気派が20日EMA(2,196ドル)の上で価格を維持しようとしていることを示している。

しかし、このタイトレンジの取引は長く続かないだろう。もし強気派が価格を50日SMAの上に押し上げれば、ETH/USDTペアはダウントレンドラインまで上昇する可能性がある。このレベルは再びレジスタンスとして機能するが、もし超えた場合、2,990.05ドルまで上昇する。
逆に、弱気派が価格を20日EMAの下に沈めれば、価格は2,000ドルまで下落する可能性がある。これは重要なサポートで、これを下回れば短期的な強気の見方は無効になる。その後、重要なサポートである1,728.74ドルまで下落するだろう。
フラットな20日EMAと中間点付近のRSIは、強気派にも弱気派にも明確な優位性を与えていない。
XRP/USDT
下降トレンドでは、弱気派は20日EMA(0.70ドル)を積極的に守っている。ここ数日で何度も試みられたが、強気派は価格を20日EMAの上に押し上げることができなかった。

下降している移動平均線と42を下回るRSIは、弱気派が主導権を握っていることを示唆している。もし弱気派が価格を0.63ドル以下に沈めれば、XRP/USDTペアは0.58ドルまで、そして重要なサポートである0.50ドルまで下落するだろう。
この弱気な見方は、価格がサポートから反発して20日EMAを上回れば否定される。このような動きは、弱気派が再び厳しい挑戦をする可能性がある50日SMAへつながる。
BCH/USDT
ここ数日で何度も試みられたが、強気派はビットコインキャッシュ(BCH)を538.11ドルの抵抗を超えさせることができなかった。これは、弱気派が必死に抵抗していることを示している。

20日EMA(526ドル)は下降に転じ、RSIは43を下回っていることは弱気派に有利なことを示している。
弱気派は今後、価格を当面のサポートである475.69ドル以下に引き込もうとするだろう。もし彼らが成功すれば、BCH/USDTペアは428.43ドルまで、そして370ドルまで下落する可能性がある。
この否定的な見方は、価格が現在のレベルから上昇するか、サポートから反発して538.11ドルを上回れば無効となる。そうなれば、同ペアは650.35ドル、さらには735.53ドルまでリリーフラリーを拡大する可能性がある。
LTC/USDT
強気派は7月4日にライトコイン(LTC)を20日EMA(144ドル)以上に押し上げることができなかったことから、弱気派はこのレジスタンスを積極的に守っていると考えられる。

今日、価格は20日EMAから下降に転じている。もし弱気派が価格を130.60ドル以下に引き下げると、LTC/USDTペアは118ドルの重要なサポートを再テストする可能性がある。このレベルも崩れると、ディセンディングトライアングルパターンを完成させ、100ドル、そして70ドルへ下落する。
この弱気な見方は、価格が現在のレベルから上昇するか、サポートから反発してトライアングルのダウントレンドラインを上回れば無効となる。このような動きがあれば、200ドルへの上昇のきっかけになるだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン