BTC/USDT
ビットコインは6月5日にシンメトリカル・トライアングルのトレンドラインまで下落したが、弱気派はこのサポートラインを破ることはできなかった。強気派は過去2日間、トレンドラインを守ることに成功し、今日はトレンドラインからの反発を試みている。

強気派が優位に立つためには、価格を三角保ち合いのレジスタンスラインの上に押し上げる必要がある。もしこれに成功すれば、BTC/USDTペアは50日単純移動平均(46,784ドル)まで上昇を続けることができる。
50日単純移動平均線を上抜けて、終値を迎えれば、下落トレンドが終了する可能性を示す最初の指標となる。
しかし、移動平均線が負の傾きを示し、相対力指数(RSI)がマイナスになっていることは、市場が弱気派有利であることを示している。
もし、価格が現在のレベルまたは直上のレジスタンスから下落に転じて、三角保ち合いを下に割り込んだ場合、パニック売りにつながるかもしれない。この場合、価格は30,000ドルから28,000ドルの重要なサポートゾーンまで引き下げられるだろう。
ETH/USDT
イーサ(ETH)は、6月4日にシンメトリカル・トライアングルのレジスタンスラインから下降に転じたが、調整はわずかであり、これは強気派が押し目買いを行ったようだ。価格は20日指数移動平均(2,743ドル)を超えて再び上昇しており、強気派は三角保ち合いのレジスタンスラインに挑戦している。

もし強気派が価格を三角保ち合いと50日SMA(2,918ドル)の上に推し進めれば、フィボナッチリトレースメント61.8%レベルである3,362.72ドルに向けた上昇が始まる。このレベルは強力なレジスタンスとして機能する可能性があるが、強気派が次の下落を20日EMAの上で阻止すれば、下落トレンドが終わる可能性を示唆する。
この仮定に反して、価格が現在のレベルから下降に転じて2,550ドルを下回ると、ETH/USDTペアは三角保ち合いのサポートラインまで下落するかもしれない。このサポートから反発すると、三角保ち合い内での滞在が延長される。
ETH/USDTペアが弱気となるのは、三角保ち合いのサポートラインを下にブレイクして終値を迎えることだ。このような動きは、2,180.53ドル、そして1,728.74ドルへの下落につながる可能性がある。
XRP/USDT
XRPの価格はここ数日、20日EMA(1.03ドル)と0.88ドルの間で圧迫されている。下降気味の移動平均線と44を下回るRSIは、市場が弱気派に有利なことを示している。

現在のレベルや20日EMAから下落に転じて0.88ドルを割り込むと、XRP/USDTペアは0.79ドル、さらには5月23日の安値である0.65ドルまで下落する可能性がある。
この否定的な見方は、強気派が価格を1.10ドル以上に推し進めれば無効となる。そうなれば、同ペアは50日SMA(1.23ドル)まで、そしてダウントレンドラインまで上昇する可能性がある。
このラインを上抜けると、下落トレンドが終わったことになるため、重要なレジスタンスラインと言えるだろう。
BCH/USDT
ビットコインキャッシュ(BCH)は現在、ダウントレンドラインと616.04ドルのサポートの間で取引されている。下降している20日EMA(747ドル)とRSIがマイナスゾーンにあることから、弱気派が優勢であることを示唆している。

もし価格が616.04ドルのサポートを下回れば、弱気派は価格を5月23日のサポートである468.13ドルまで引き下げようとするだろう。このサポートが割れると、下落幅が400ドルまで広がる可能性があるため、重要なサポートとして注意が必要だ。
逆に、現在のレベルから価格が上昇し、20日EMAを上回れば、強気派が戻ってきたことを意味する。この場合、BCH/USDTペアは50日SMA(930ドル)まで上昇する可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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